昭和51年、亡父が星風会を創立した時は、今程、社会の高齢化や福祉という事に世間の関心が集まっていたわけではありません。
父は、戦中戦後、二度にわたる死線をさまよう大病を乗り越えた経験から、生命の尊さとありがたさを感謝し、この世で何か役に立てることがないかと思案した結果、福祉の道を選んだのだと思います。そんな父の夢は、「総合福祉ランドを創ること」でありました。
平成2年に他界するまで、広大な土地や多額の寄付金を投じ、ひたすら、自らの夢の実現に邁進しておりました。
亡父の跡を続ぎ、星風会理事長に就任した私ですが、志し半ばで病魔に倒れた父のやりとげられなかった夢の実現へ少しでも近づくため、また、さらなる事業の充実を図り、皆様の一助になれることを願い努力を重ねてゆく覚悟です。
星風会は、下野の国、国府跡の静かな田園風景の中、北に日光連山、東に思川、西に太平山と、豊かな自然に恵まれております。
この様な環境の中で、人々が生きる喜びを感じていただければ、私共これにまさる幸せはございません。
今後とも、皆様方の御協力を賜りまして、職員一丸となり私共のできる範囲での社会的な使命を果たしてゆきたいと願っております。
理事長 早川武憲